おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今朝は旧約聖書詩編の第126編5節の言葉です。
「涙と共に種を蒔く人は 喜びの歌と共に刈り入れる」
日本の諺に「苦は楽の種」というのがあります。現在の苦労は必ず報われて、将来幸せになることができるという教えです。なるほど、きょうの詩編の言葉はその諺を思わせる内容です。しかし、二つの点で根本的に異なっています。
その一つは、確かに旧約聖書も報いや報酬と言うことを知っています。しかし、法則どおりに動かない人生と言うことも知っています。詩編の中には中々訪れない幸福を待ちきれず、苦しみの中から「主よ、いつまでですか」と叫ぶ声が聞こえます。
もう一つの点は一番目と関連しますが、苦と楽は交互に訪れる自然法則なのではなく、結局は聖書の神がもたらして下さる報いであると言うことです。
ですから、この詩編では「主が」シオンの捕らわれ人を連れ帰り、「主が」大きな業を成し遂げてくださることを期待しているのです。
涙と共に種を蒔く人が喜びの歌と共に刈り入れることができるのは、聖書の神がそこに関わってくださるからです。もし、あなたが苦しみに涙することがあるのなら、喜びの歌と変えてくださる聖書の神に苦しみを打ち明けてみましょう。
それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。