おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今朝は旧約聖書詩編の第119編169節の言葉です。
「主よ、わたしの叫びが御前に届きますように。 御言葉をあるがままに理解させてください。」
わたしたちが生きている現実の世界には、わたしたちの理解をはるかに超えたことが起ります。「なぜ? どうしうて?」と思いたくなってしまうことが世の中には溢れています。一人の人に立て続けに不幸な出来事が起るかと思えば、懲らしめられてもよさそうな人が、何の苦労もなくのうのうと生きているということもあります。 この現実の世界を見つづけていると、聖書の神が約束してくださっている正義と公平と平和の満ちた世界が本当に実現することが疑わしいとさえ思えてくるかもしれません。
しかし、この詩編の作者は、現実からではなく、神の言葉からあるがままに学ぼうと願っているのです。この詩編の作者の態度は、現実から理解を得て神の言葉を批評するのではありません。むしろ、神がなんとおっしゃるかに耳を傾けて、この世界に対する理解を得ようとしているのです。
罪に満ちた世界にいくら目を注いでも、そこからは希望は見えてきません。わたしたちの歩むべき道も示されることはありません。神の言葉だけがこの世界に対する正しい理解と見通しを与えるのです。
それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。