おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今朝は旧約聖書詩編の第119編165節の言葉です。
「あなたの律法を愛する人には豊かな平和があり つまずかせるものはありません」
キリスト教2000年の歴史を顧みるときに、信仰者が権力者の迫害に遭うことはしばしばでした。500年に満たない日本のキリスト教会の歴史でさえそうです。
詩編119編の21番目の段落では、地位ある人々が理由もなく信仰者を迫害するという異常な事態が描かれます。しかし、この段落全体を支配しているのは、決して慌てふためいたり動揺したりする信仰者の姿ではありません。むしろ喜びと平和に満ち溢れる信仰者の姿です。この詩編の作者は、まことに畏れかしこむべきは神の言葉であると確信して揺らぐことがありません。迫害の中にあっても1日に7回神を讃美し、褒め称える歌が絶えないのです。それは神の律法を愛する人には豊かな平和が宿っているからだとこの詩編の作者は述べます。外を取り巻く状況がどんなに荒れ狂っていても、心の中に平和が宿っているとは、なんとすばらしいことでしょう。
わたしたちが生きている世界も心を揺るがすようなことの連続です。身の回りで起こる出来事を押しとどめるできません。けれども、どんなに外を取り巻くものが波立っていても、神の豊かな平和によって心に安らぎを保つことができるのです。
それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。