おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今朝は旧約聖書詩編の第119編130節の言葉です。
「御言葉が開かれると光が射し出で 無知な者にも理解を与えます。」
子どもの頃の思い出です。朝、目が覚めると、雨戸の隙間から一筋の光が差し込んで、真っ直ぐ畳の上を照らしています。雨戸を開けると、ぱぁっと部屋全体が明るくなり、外の眩しい世界が飛び込んで来ました。光は真っ直ぐに届きます。光はあたりを一瞬にして明るくします。今朝の詩編の言葉を読んでいると、そのときの情景を思い出します。聖書を開くと、目にこそは見えませんが、心に真っ直ぐ届く光を感じます。
わたしが聖書をはじめて手にしたのは16歳の時でした。悩みの多い年頃でした。人生の右も左もわからない頃でした。悩みはたくさんあっても、どこから手をつけたらよいのか、皆目検討もつかなかったときでした。聖書を手にとってぺージをめくるたびに、心に真っ直ぐ差し込む光を感じました。
この詩編の作者は神の光の中を歩みたいと願っています。それは、神の言葉に照らされながら生きるということです。そのような生き方を望むのは、人々が神の掟をないがしろにしているからです。そのような時代であるからこそ、聖書の光に照らされて生きることを望んでいるのです。
それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。