詩編のことばとこころ 2006年4月23日(日)放送

山下正雄 (ラジオ牧師)

山下正雄 (ラジオ牧師)

メッセージ: 「わたしはあなたの僕」(詩編119:125)

 おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。

 今朝は旧約聖書詩編の第119編125節の言葉です。

 「わたしはあなたの僕です。 あなたが分からせてくだされば あなたの定めを知ることができます。」

 人間関係には、いい意味でも悪い意味でも、上下関係があります。年上の人と年下の人、上司と部下、親分と子分、例を挙げればキリがありません。もちろん、そういう上下関係はあっても一人の人間としては、神の前では皆平等だと聖書は教えています。

 けれども、神と人間との関係は対等でも平等でもありません。造ったお方と造られたものとの間には、大きな違いがあります。聖書は神と人間の関係を、主人と僕の関係にしばしば例えています。この詩編の作者も神を主人と仰ぎ、何度も自分を僕と呼んいます。

 そもそも聖書が教える人間のもっとも罪深い点は、神に成り代わって自分が支配者として振る舞おうと横暴になることです。この詩編の作者はそうした罪深い者たちにさいなまされています。そのような罪深い人間の世界の中で、この詩編の作者は神の僕であることを自覚して、神に教えられることを願っています。

 罪深い人間の世界に妥協することは簡単です。しかし、大切なことは、神の僕として神の教えを悟らせてくださいと謙虚に願うことです。

 それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。

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