おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今朝は旧約聖書詩編の第119編105節の言葉です。
「あなたの御言葉は、わたしの道の光 わたしの歩みを照らす灯。」
以前、田舎に住んでいた頃、教会の用事で真っ暗な山道を車で行き来したことがありました。その道は街灯もなく、ヘッドライトの明かりだけを頼りに車を走らせなければなりませんでした。バックミラーに写った後ろの世界は深い闇の世界です。もしここでヘッドライトが切れてしまったら、車の中で夜が明けるのを待つしかないほどの暗闇でした。文明の発達した今の世の中では、夜の暗闇の恐さなどよほどのことがない限り経験することはないでしょう。
けれども、どんなに町が明るい街灯やネオンで晧晧と照らされていても、聖書は罪深いこの世の中を暗闇に例えています。光がなければたちどころに躓いてしまうほどの真っ暗な闇です。いったいこの暗闇の中を生きていくためにどんな光があるのでしょうか。この詩編の作者は神の言葉こそ「わたしの道の光、わたしの歩みを照らす灯」であると歌います。
神の言葉とは聖書そのものです。聖書はこの人生にとって道しるべとなる光です。わたしたちの足元を照らし、躓いたり、踏み外したりすることがないように、わたしたちの人生の歩むべき道を照らしてくれるのです。
それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。