詩編のことばとこころ 2006年4月2日(日)放送

山下正雄 (ラジオ牧師)

山下正雄 (ラジオ牧師)

メッセージ: 「蜜よりも甘い神の言葉」(詩編119:103)

 おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。

 今朝は旧約聖書詩編の第119編103節の言葉です。

 「あなたの仰せを味わえば わたしの口に蜜よりも甘いことでしょう。」

 「甘い言葉」といえばあまり良いイメージではありません。それは甘い誘惑の言葉であったり、思慮の足りない甘い考えの言葉であったりします。しかし、この詩編の作者が味わう蜜よりも甘い神のみ言葉は、人にまことの英知をもたらす言葉です。

 ヘブライ語のアルファベットに倣って22の段落から成り立つこの詩編の13番目の段落では、様々な言葉で神の言葉が表現されています。「律法」「戒め」「定め」「命令」「裁き」「おおせ」…この様々な表現で言い表される神の言葉によって、どれほど大きな知恵を得ることができるのかと、この詩編の作者は言葉を続けます。

 神の言葉によって、人は敵よりも知恵ある者、自分の先生よりも悟りある者とされ、経験豊かな老練の長老たちよりも英知ある者となるのです。

 そればかりではありません。神の御言葉に教えられるとき、悪の道や偽りの道に踏み外す危険から自分を守ることができるのです。

 そういう意味で神の言葉は蜜よりも甘いのです。

 それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。

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