おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今朝は旧約聖書詩編の第119編96節の言葉です。
「何事にも終りと果てがあるのをわたしは見ます。 広大なのはあなたの戒めです。」
人はしばしば壮大な構想を打ち立てることがあります。その人自身の生涯よりももっと大きな構想を描いて、尽きることのない夢を抱きます。人間の生涯には限りがあるからこそ、人は壮大なスケールの計画を立てたり、大きな果てしない夢を描いたりするのかも知れません。
しかし、それと同時に、どんなものにも終わりがあり、どんなものも移ろい去ってしまうものであることは、古今東西、さまざまなところで言い古された人間の知恵です。「常であるものは何もない」とはいみじくも言いえた言葉です。
けれども、何事にも終わりがあり果てがあると世の中を観察したこの詩編の作者は、一つだけ例外があるといいます。それは、神の戒め、神の言葉のきわだった広さです。途中で消えたり、向こうが見えてしまうような小さなものではありません。
たとえ天と地が滅び去ったとしても、神の御言葉は一点一画も地に落ちることはないのです。この変わることのない神のみ言葉にこそわたしたちの希望と慰めがあるのです。
それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。