おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今朝は旧約聖書詩編の第119編74節の言葉です。
「あなたを畏れる人はわたしを見て喜びます。 わたしが御言葉を待ち望んでいるからです。」
聖書の言葉、神の言葉を読むときに、二通りの反応があるように思います。一つの反応は、聖書の言葉と現実とのギャップに心を奪われてしまう反応です。なるほど聖書には素晴らしいことが書いてある。しかし、あまりにも現実からかけ離れていると思ってしまうのです。確かにこの世には不条理なことがたくさんおこります。神は正義と公平を愛されると聖書に書いてあっても、この世の中には不正と不公平が満ちています。神は愛であるといっても、現実の世界は冷たく暗いと感じてしまうこともあります。そんな現実を出発点として、聖書を読もうとすれば、聖書に書かれていることは、みなうそ臭くバカバカしいことのように思えてきてしまうのです。
しかし、もう一つ別の反応があります。現実から聖書に失望するのではなく、聖書を神の言葉として受け容れ、希望のない現実の世界を神の言葉によって理解しようとする反応です。その人は神の言葉が約束どおりに果たされることを期待し、待ち望む人です。この世界の現実に失望し、神の言葉を疑うのではなく、神の言葉を信じて、この希望のない現実の世界に希望をもって生きようとするのです。
それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。