芸術の秋、音楽や絵画を楽しんでいますか?
「あなたのすべてが好きです。あなたの声の響きさえ好きです。あなたにとって自分の声の響きとはなんでしょう。ただの声です。でもわたしにとっては、命をかきたてるものなのです。」(恋する娘の告白「ほめことばの事典」白水社より)。
自分の好ましいものは命をかき立てる、でもかすかな空しさが襲ってくる現実もあります。
先日、古いピアノが教会に届けられました。でも古いから素晴らしいピアノ。持ち主の方がもう手放したいというニュースが飛び込んできたのです。その音色は、ひけばひくほど艶やかなよい音になっていくピアノだというのです。いいですね。
ヴァイオリンにもありますね。有名なストラディバリウス。この楽器の不思議さはよく語られます。
秋の夜長、虫の音に耳を傾けて静かに過ごすとき、ふっと思い出します。何年も前にちょっと見た新聞記事。
畑から聞こえてきた音色がストラディバリウスのようだった、それは「ミミズの鳴き声」。ヴァイオリン製作者はさっそくミミズを乾かしてニスの下地に使ってみたりしたそうです。この古い楽器は、大きなコンサートホールで1階席であろうと天上桟敷であろうとまったく音が弱まることが無くしっかりと聴こえ、また、音が出なくて苦労する期間が1-2年から、長いと10年近くもあるとのこと。それでも弾き続ける、、、すると「あるときを境にカーンと鳴り始めるのです。
このなぞはまだ突き止められていないそうですが、、、私は、毎日を生きる私たちと同じだと思ってしまいました。
今日を奏でながら、今日も神様に生かされています。でも「カーン」と鳴り響いていない苦しさもあります。それでも生き続け、本当の生きがいを知る時、今日という日を美しく奏でることが出来るのだと思います。
その秘訣は?それは自分自身が何者なのかを真実に知ること。私は聖書に出会ってその喜びを知りました。「今日を奏でる」この力を聖書からあなたも知ってくださいね。