お元気ですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
クリスマスの季節がやってくると、街も通りも華やかな飾りが施されます。見ているだけで、なんだか気持ちもウキウキとしてきます。けれども、このクリスマスの華やかさが自分の気持ちと合わないと感じる人もいらっしゃることでしょう。悲しみの中にある人、大きな問題を抱えている人、いじめにあって苦しんでいる人…そういう人にとっては疎外感こそ感じても、クリスマスに親しみなど覚えようにも無理があるでしょう。
けれども、クリスマスの主人公イエス・キリストはこんなことをおっしゃっているのです。
「人の子は、失われたものを捜して救うために来たのである。」
この言葉を直接耳にしたのはザアカイという人でした。お金持ちではありましたが、ローマの徴税人という仕事柄、人から敬われることはありませんでした。人より背が低いと言う劣等感もあったことでしょう。噂のイエス・キリストに一目会いたいと思っても、まさか自分がキリストに受け容れられるとは思ってもみなかったことでしょう。
しかし、キリストがこの世にいらっしゃったのは、失われた人、疎外された人をこそ見出して、救うためだったのです。
きょうのみ言葉・・・「人の子は、失われたものを捜して救うために来たのである。」ルカによる福音書19章10節