あさのことば 2006年8月30日(水)放送     あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

小堀 昇(東洋宣教教会牧師)

小堀 昇(東洋宣教教会牧師)

メッセージ: 人を変える愛

 皆さんお元気にお過ごしですか。小堀昇です。今日もご一緒に神様を見上げて歩んでまいりましょう。

 バトラー婦人は、イギリスの婦人刑務所に服役中の堕落した囚人達をお世話した最初の人です。彼女はこの働きを考える時に、囚人達にとって何が一番必要かをまず第一に考えました。待遇の改善なのか、社会に出てから、仕事が出来るための、職業訓練なのか、説教をして、反省を促して、真人間にすることなのか。彼女は大変悩みました。

 色々と考えている内に、この刑務所の囚人達にとって一番大切なことを見出しました。そして、それを実行していきました。最初の頃、バトラー婦人が狭い監獄に行くと、決まって囚人達は、嘲りの声を上げて、ベッドに潜り込んでいました。しかし、バトラー婦人は、そんな囚人の態度にも感情的になる事はなく、囚人達の額に手を当てては、枕を直しておりました。説教じみたことは何も言わずに、心の荒れ荒んだ囚人達を、労わり、愛を込めてお世話をしました。

 するとどうでしょうか。囚人達は、最初バトラー婦人を拒否しておりましたが、段々と心開いて行ったのです。そして、立ち直っていきました。囚人達を変えていったものは、バトラー婦人の愛でありました。

「神は、独り子を世にお遣わしになりました。その方によって、わたしたちが生きるようになるためです。ここに、神の愛がわたしたちの内に示されました。わたしたちが神を愛したのではなく、神がわたしたちを愛して、わたしたちの罪を償ういけにえとして、御子をお遣わしになりました。ここに愛があります」(1ヨハネ4:9-10)。

 私達の人生を本当の意味で変えることの出来るもの、それは、キリストの愛です。私達の為に十字架で命を投げ出して下さったキリストの愛、それこそが、私達の人生を全く新しくすることが出来るのです。どうぞ、あなたも、この愛を体験して下さい。それでは又ごきげんよう。

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