お元気ですか。新座志木教会の弓矢健児です。
正しい呼吸法をマスターして、毎日規則正しく呼吸をする。それが健康維持の秘訣だとよく言われます。けれども、息を正しく吸って、正しく吐く、という呼吸法は以外に難しいものです。だからこそ、正しい呼吸の仕方を学ぶことが大切です。
実はわたしたちの神様への祈りも呼吸とよく似ています。わたしたちが毎日神様の言葉を聞いて、祈るということは、息を吸って、吐くという呼吸とよく似ています。生きていくために呼吸が不可欠であるように、わたしたちの魂には、御言葉を聞いて祈る、ということが不可欠なのです。
しかし、聖書はわたしたちにただ闇雲に祈れば良いとは教えてはいません。体の健康の為に正しい呼吸法を覚える必要があるように、魂の健康の為にも、正しい祈りを覚える必要があるのです。というのも、祈りは決して、わたしたち罪人の自然な感情の発露ではありません。祈りは神様の言葉への応答であり、神様との会話なのです。だからこそ、わたしたちは祈りを学ぶことが必要です。
そのためにイエス・キリストは、ルカによる福音書の11章で、「祈りを教えてください」という弟子の願いに答えて、「主の祈り」を教えてくださったのです。この「主の祈り」こそ、わたしたちのための祈りの手本です。