ご機嫌いかがですか。東川口教会の櫻井です。
イエス様は十字架にかけられた後、三日目に復活されました。ところが弟子の一人のトマスは、イエス様が復活されたことを信じることができません。そのためイエス様はご自分の復活された姿をこのトマスにも現されたのです。
そのときイエス様はトマスに「見ないで信じる人は幸いです」と言う言葉を語られました。科学的な実証こそがすべてと考える現代人にとってこのイエス様の言葉はなかなか納得できないものかもしれません。しかし、私はこの言葉にこそ私たちの信仰にとって大切な秘密が隠されていると思うのです。
「見ないで信じる」と言うことは、私たちの生活からは縁遠いように聞こえますが、実はそうではないと思います。例えば私たちは愛や友情という事柄を目で見ることはできません。しかし、私たちは友人や家族との関係の中でこの友情や愛を信じているのではないでしょうか。
実はイエス様を信じるとは私たちに対するイエス様のこの目に見えない愛を信じることだと考えられるのです。そしてこのイエスの愛を信じて信仰生活を送るとき、私たちはイエス様が復活されて今も生きてくださっていることを確信できるようにされるのです。つまりイエス様の見えない愛を信じるなら、私たちはイエス様が確かに復活されたことをも信じることができるようにされるのです。
聖書の言葉「イエスはトマスに言われた。『わたしを見たから信じたのか。見ないのに信じる人は、幸いである。』」(ヨハネによる福音書20章29節)