ご機嫌いかがですか。東川口教会の櫻井です。
私たちは子どものときからいろいろな人に「頑張るように」と言われて育ってきました。確かにどんなときにも弱音を吐かずに頑張る人生の態度は素晴らしいものかもしれません。しかし、そうかと言って、どんなところでも頑張ればすべてよいと言うわけではありません。たとえば、私たちが今、考えている信仰の世界はこの人間の「頑張り」とは全く違った世界を教えているのです。
日本語の「頑張る」は元々「我を張る」と言う言葉から生まれて来たと言う説があります。確かに私たちは頑張るときに100パーセント自分の力に頼らなければなりません。ところが信仰の世界では自分の力に頼るよりも、神様の力に頼ることが求められるのです。もしそこでも自分の力が100パーセントになったら、神様の力は全く必要なくなってしまうはずです。ですから「頑張って」信仰生活を送ると言う言葉は相応しい表現ではないのです。
聖書によれば復活されたイエス様は弟子たちに「これからは自分の力に頼るのではなくて、聖霊によって生きて行きなさい」と薦められています。つまり私たちの信仰生活にとって大切なのは頑張ることではなく、神様を信じて聖霊の力に自分の人生を委ねていくことだと言えるのです。
聖書の言葉「そう言ってから、彼らに息を吹きかけて言われた。『聖霊を受けなさい』」。(ヨハネによる福音書20章22節)