いかがお過ごしでしょうか。湘南恩寵教会の鈴木牧雄です。けさも最初に聖書の言葉に耳を傾けましょう。フィリピの信徒への手紙2章12節からです。
「わたしの愛する人たち、いつも従順であったように、わたしが共にいるときだけでなくいない今はなおさら従順でいて、恐れおののきつつ自分の救いを達成するように努めなさい。あなたがたの内に働いて、御心のままに望ませ、行わせておられるのは神であるからです。」
ところで「自分の救いを達成するように努めなさい」とは、どういうことでしょうか。何か、自分の救いが自分の従順や努力にすべてかかっているかのように聞こえますが、大切なのは、「恐れおののきつつ・・・努めなさい」と言われている点です。もちろん「恐れおののく」のは、人間が偉大な神様に対してですから、神様に働いていただいて自分の内に救いを生み出していただきなさいという教えに他なりません。
これは、従順な心やがんばる努力を否定しているのではありません。もちろん私たちは従順であり努力すべきです。しかし、救いの達成だけは神によらなければならないというのが聖書の教えです。実際、自分の心や魂をしっかりコントロールできる人が誰かいるでしょうか。大人になるにつれ自分の内側が清くなったという人が誰かいるでしょうか。私たちは自分を正直に認めて、神に救いを生み出していただかなくてはなりません。そうすれば、従順も努力も本当の意味で輝いてくるのです。