お元気ですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
キリスト教は愛の宗教だとよく言われます。聖書の中にこんな言葉があります。
「愛は隣人に悪を行いません。だから、愛は律法を全うするものです」
旧約聖書の中には神の御心を記した律法の書があります。「何々しなさい」と積極的に行動を命じる言葉もあれば、「何々してはいけない」と行動を禁止する命令もあります。言い方は正反対ですが、目指すところは同じです。神が人間に望んでおられる生き方が、律法に記されているからです。
その律法に書き記されていることを要約すれば、「愛」という言葉に尽きると聖書は語ります。神を愛することと、隣人を愛すること、この二つに聖書の生き方は要約されます。神は御子イエス・キリストを賜ったほどにこの世を愛されました。この愛の神によって救われた人は、神の愛に生かされ、生きる人です。神はそのように人に望んでおられます。
愛とは相手を大切にすることです。愛とは相手に対して最大の関心を怠らないことです。逆に悪とは相手を粗末に扱うことです。悪は相手への関心を失い、自分を中心に置くことです。
ですから、愛に生きるときに本当の意味で律法を全うすることができるのです。
きょうのみ言葉・・・「愛は隣人に悪を行いません。だから、愛は律法を全うするものです」ローマの信徒への手紙 13章10節