おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今朝は旧約聖書詩編の第106編の言葉です。
「主よ、あなたが民を喜び迎えられるとき わたしに御心を留めてください。」
旧約聖書の歴史を貫いているのは、救いの約束に対する神の誠実さです。しかし、その約束に忠実な神を何度も試し、裏切る人間の弱さと愚かさとが聖書には繰り返し描かれます。
この詩編をうたっているのは、自分たちの罪深さを心から嘆いている詩人です。罪を悔いてはまた犯す弱い人間です。救いようがない愚かさとはこのことを言うのでしょう。
けれども、この詩編の作者は決して救いを諦めたりはしません。自分で自分を見限ったりもしません。なぜなら、この神以外に救いがないことを本気で信じているからです。恥じも外聞も捨てて、神に訴えます。
「主よ、あなたが民を喜び迎えられるとき わたしに御心を留めてください。」
イエス・キリストと共に十字架につけられた犯罪人の一人も同じように言いました。
「イエスよ、あなたの御国においでになるときには、わたしを思い出してください」
主はご自分を頼る者を決して見捨てられることはありません。
それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。