おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今朝は旧約聖書詩編の第102編の言葉です。
「主はすべてを喪失した者の祈りを顧み その祈りを侮られませんでした。」
祈りというのは、あらゆる民族に共通しています。宗教は違っていても、自分の力を超えた存在に願いを託する気持ちは誰もが持っています。それはどんな人でも、人間にはどうすることもできない限界があることを、知っているからです。生きていく時に人は祈るしかない状況を避けて通ることはできません。
しかし、もし、この祈りが誰にも聞き上げられないのだとすれば、祈ることはとてもむなしいことです。祈ることはただの気休めぐらいにしかなりません。
この詩編の作者は、自分の国が崩壊し、すべてを喪失してしまうような苦しい出来事を経験しました。自分たちを取り巻く世界の大きな流れには逆らえず、自分の力ではどうすることもできない苦しみを体験したのです。けれども、まさにそのような苦しい経験の中でこそ、祈りに答えてくださるまことの神と出会うことができたのです。
「主はすべてを喪失した者の祈りを顧み その祈りを侮られませんでした。」
聖書の神は必ずあなたの祈りに答えてくださいます。
それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。