おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今朝は旧約聖書詩編の第94編の言葉です。
「主は知っておられる、人間の計らいを それがいかに空しいかを。」
「誰も見ていないから平気だ」というのは、悪いことをする時に、人の心をよぎる思いです。自分以外に誰もいなければ、他に誰も見ていないと思い込むのは、神を知らない人間の浅はかな考えです。さらに悪いことには、神をさえ見くびって「神は見ていない」と豪語する者たちもいます。
しかし、聖書は言います。
「主は知っておられる、人間の計らいを それがいかに空しいかを。」
そもそも、「誰も見ていない」「神は見ていない」などと言って行なう業は、ろくなことではありません。そこからは何の善いものも出てこないのです。
人が正しく生きるには、わたしたちを見ておられるお方がいらっしゃることを知る必要があります。神の前に畏れをもって生きることが大切なのです。神への畏れを失った社会には、希望の光がありません。
この詩編の作者は続けて言います。
「いかに幸いなことでしょう 主よ、あなたに諭され あなたの律法を教えていただく人は。」
聖書の言葉に耳を傾け、諭しを受ける人は、実りのある人生を楽しむことができるのです。
それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。