おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今朝は旧約聖書詩編の第71編の言葉です。
「御腕の業を、力強い御業を 来るべき世代に語り伝えさせてください」
絶体絶命のピンチに立たされた時、誰でも助かりたいと思うのは当然です。しかし、意地悪にも「どうして助かりたいのか」ときかれたならば、いったい何と答えるでしょうか。「これから先もっとやりたいことがあるので」と答えるでしょうか。あるいは「愛する家族のためにもう少し頑張りたいから」と答えるでしょうか。はたまた「まだまだ人生を十分楽しんでいないから」と答えるでしょうか。
この詩編の作者は敵に命を狙われるような苦しみの中で、神に助けを求めて言います。
「御腕の業を、力強い御業を 来るべき世代に語り伝えさせてください」
この詩編の作者は今までにも数々の苦しみを乗り越えて生きてきたのでしょう。そして、その一つ一つの経験を通して、神の恵み深さや力強さに触れてきたのでしょう。この詩編の作者は自分を支えてきたお方の偉大さを語り伝えることを生きがいとし、使命としているのです。
次の世代に語り伝えておきたいと思うものを持っていること、そのことのために生き長らえたいと願うこと、そういう生きる姿勢をこの詩編の作者から教えられます。
果たしてわたしたちは、長くなった命で、次の世代のために何を伝えようとするのでしょうか。
それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。