おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今朝は旧約聖書詩編の第19編の言葉です。
「天は神の栄光を物語り 大空は御手の業を示す。」
この詩編は明らかに一人の信仰者の目で自然を見、そこに造り主である神の栄光が輝き出ているのを見出しています。誰も彼もが、この詩編の作者と同じように大自然の中に神の働きの素晴らしさを見出すわけではありません。そういう意味で、この詩編は信仰を前提とした詩編です。
ところで、この詩編の作者は、大空に神の栄光を見出し、神の恵み深さを実感してそれで終わっているのでしょうか。いいえ、それだけではありません。
この詩編は、天にその栄光を刻みつけた創造者である神が、文字に記した神の律法を人に与えられたという恵みをもほめ称えています。この詩編の作者の思いは、この天地万物を造られた神の前に正しく生きるということに向かっています。
自然を見て感嘆することは、誰にでもあることかもしれません。しかし、自然を見て、神の前に正しく生きる道をも深く思い巡らすことはほとんどないことでしょう。聖書の神を信じて生きるということは、目にするもの、耳にすることを通して、いつも神の掟を思い巡らせ、正しく生きることを思うことなのです。
あなたもきょう天を見上げる時に、広い空を見るだけではなく、そこに生かされている自分の生き方にも思いをめぐらせてみてください。
それではきょうもあなたの上に主の平安が豊かにありますように。