キリストへの時間 2005年1月16日放送    キリストへの時間宛のメールはこちらのフォームから送信ください

宮武輝彦(芸陽教会牧師)

宮武 輝彦(芸陽教会牧師)

メッセージ: 「キリストの内に喜びつづけるために」

 おはようございます。安芸の芸陽教会牧師、宮武輝彦です。今朝もご一緒に、キリストの救いの言葉に耳を傾けましょう。

 さて、キリスト教会では、毎週日曜日礼拝がささげられていますが、そこでは、神とキリストに向かって賛美が歌われます。この神をほめたたえることが、キリストの救いにあずかる者たちにとって、大きな喜びであり祝福です。また、この賛美へとすべての人々が招かれています。

 キリストの福音を多くの人々に宣べ伝えたパウロは、フィリピではじめて福音を宣べ伝えて、後に、このフィリピの教会に宛てて手紙を書きました。その内容は、牢獄の中からパウロが書き記したものにもかかわらず、パウロの愛と喜びにあふれているものです。とくに、パウロは「主において常に喜びなさい。繰り返して言います。喜びなさい。」と喜ぶことを命じました。この命令は、悲しい時でも、苦しい時でも、その状況にかかわらず、どんな時でも、常に、喜びなさい、と命じるものです。

 実際、パウロは、フィリピにはじめて福音を宣べ伝えたときに、いっしょに旅をしていたシラスとともに言いがかりをつけられて、牢屋に入れられてしまいました。しかし、パウロとシラスは真夜中ごろ、その牢屋の中でも、賛美を歌いつづけました。それは周りの囚人たちもこれに聞き入るほど力強く美しいものでした。そしてこの時、大地震が起こって、牢屋の扉が開いてしまい、これを見た牢屋の番人は、囚人が皆逃げてしまったと思い込み、責任をとって自ら命を絶とうとしました。しかし、パウロは大声で、「自害してはいけない。皆ここにいる」とその番人の過ちを正し、命を救ったのです。そして、この番人は深いおそれを覚えて、パウロに「救われるためにはどうすべきですか」と尋ね、パウロは「ただ主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます」と命じ、約束したのでした。番人とその家族はこぞって洗礼を受けて、救われ、パウロたちと救われた喜びを共にしたのでした。

 この人達を回心させたのは、パウロの特別な力によるものではなく、ただ、神とそのみ言葉にすべてをゆだねたことによります。キリストをあかしする聖霊ご自身が生きて働いてくださり、その救いのみ言葉に聞くように、人々の心を新しくしてくださり、回心させてくださったのです。パウロはフィリピの教会に向けて、「主において常に喜びなさい」と命じたのは、ただ、いつもどんな時でも、この生ける神、キリストが共にいてくださることを信じて、主をほめたたえるように、との讃美への招きなのです。

 すから、そのこころはいつも主において安んじていることが大切です。イエス・キリストはこう約束してくださいました。「しかし、弁護者、すなわち、父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊が、あなたがたにすべてのことを教え、わたしが話したことをことごとく思い起こさせてくださる。わたしは、平和をあなたがたに残し、わたしの平和を与える。」また、こう言われました。「しかし、その方、すなわち、真理の霊が来ると、あなたがたを導いて真理をことごとく悟らせる。その方は、自分から語るのではなく、聞いたことを語り、また、これらから起こることをあなたがたに告げるからである。その方はわたしに栄光を与える」と。

 わたしたちも、主において常に喜ぼうとするとき、絶えず、このキリストに向かってこころを導かれていきましょう。そして、真理の霊、聖霊の導きにすべてをゆだねていきましょう。

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