いかがお過ごしでしょうか。東京教会の今井献です。
ルカ福音書1章26節以下に、天使ガブリエルがおとめマリアに現われ、イエスの受胎を告げる場面が描かれています。
ガブリエルは現われるとすぐに「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる」とマリアに言葉をかけています。この言葉に、マリアが神の母となった理由が記されています。「恵まれた方」、すなわち神の恵みがマリアに満ちていたからです。
受胎告知の出来事全体から、マリアが立派な信仰の持ち主であることがわかるのですが、その信仰深さは神の恵みが満ちていたからにほかなりません。
神の恵みに満ちるとはどういうことでしょうか。何か特別なことのようにも思えますが、神の救いを手にすることです。マリアは、文字どおり、神の救いそのものである御子キリストをその手で抱きました。それゆえ、世界中で最も恵まれた人であるということができるかもしれません。
では、わたしたちはどうでしょうか。主イエスは、二千年前の過去の人ではなく、十字架において救いを成し遂げ、全世界の救い主として、今天に座しておられます。わたしたちは、主イエスを救い主と信じる信仰によって、神の御子をわたしのものとしていただくことができます。
マリアが手に抱いた赤子イエスと、わたしたちが信仰によっていただく主イエスは別人ではなく、同じまことの神にしてまことの人です。同じ全世界の救い主です。教会に行き、イエスキリストを信じ、神の恵みに満ちる人になってください。