いかがおすごしですか。三川栄二です。
最近、あるテレビ番組で、若い女性の歌手が、今は亡き母親に向けて、歌を捧げる姿を見ました。
彼女のご両親は、彼女の生みの親ではなかったのですが、彼女をわが子として本当に愛し、大切に育てていったそうです。しかし、小学生の頃に父親が亡くなり、母親は女手一つで彼女を育てていきますが、彼女が歌手になるという夢を実現する前に、亡くなってしまいます。
そして今、母と二人で夢見た日本武道館のステージに立って、亡き母に心を込めて歌った歌は「ありがとう」という歌でした。
自分の実の子であろうがなかろうが、親が自分の子供を愛する愛に、違いはありません。
聖書には、親に捨てられた子供の話が載せられています。産湯につけてもらうこともないまま、裸で捨てられた赤ん坊がいました。
しかしそれを見て、哀れに思い、その子を拾う人がいます。
「あなたの生まれた日に、あなたは嫌われて、野原に捨てられた。わたしがあなたのそばを通りかかったとき、あなたが自分の血の中でもがいているのを見て、血に染まっているあなたに、『生きよ』と言った」エゼキエル書16章6節です。
たとえ、わたしたちが人から捨てられ、だれからも顧みられることが無かったとしても、そのわたしを憐れんで「生きなさい」と呼びかけてくださる方がいます。
神様は、わたしたちを大きな愛で包み込みながら、今日もわたしたちに『生きよ』と言ってくださるのです。