お元気ですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
あるとき、イエス・キリストはこんなことをおっしゃいました。
「わたしの父は今もなお働いておられる。だから、わたしも働くのだ。」
ある安息日にイエスは38年間も病に苦しむ人をお癒しになりました。そのことがきっかけで、イエスはユダヤ人たちから厳しい非難を受けたのです。なぜなら、安息日にはどんな働きもしてはならないと、ユダヤ人たちは考えていたからです。その時におっしゃった言葉が、先ほどの言葉です。
イエス・キリストにとって安息日は、ただ「何かをしない日」なのではありません。むしろ、救いのために休むことなく働いてくださっている父なる神の御心を完成させる日なのです。
そもそも聖書で安息日が定められたのは、天地万物が完成したときに、そのことを祝って神が創造の業を休まれたからです。はなはなだよく造られた世界が完成したからこそ、それを祝福して安息日を聖別し、業を休まれたのです。
しかし、罪が支配する世界は、破壊された世界です。そこにはほんとうの安らぎがありません。キリストはその不完全な世界を完成へと導くためにやってこられたのです。悩める者、苦しむ者がいれば、その者たちのためにイエス・キリストは喜んで働いてくださいます。
きょうのみ言葉・・・「わたしの父は今もなお働いておられる。だから、わたしも働くのだ。」 ヨハネによる福音書5章17節