お元気ですか。新座志木教会の弓矢健児です。
聖書の中によく出てくる昆虫にイナゴがあります。特に旧約聖書の出エジプト記や預言書などで、イナゴは神様の裁きを人間にもたらすものとして描かれています。実際、あらゆる農作物や植物を容赦なく食い尽くすイナゴの被害は、昔から人間にとって大きな脅威でした。今もアフリカのある村ではイナゴの被害によって、食糧危機が発生しています。そのようなことからイナゴは、神の裁きの譬えに用いられるようになったのです。
しかし、神様がそのような裁きをお与えになるのは、決して人間を滅ぼすためではありません。その目的はわたしたち人間の頑なな心を砕き、わたしたちが自らの罪を悔い改めて、神に立ち帰るためなのです。
神はそのことを旧約聖書の中で、イスラエルの王ソロモンに対して次のように語っておられます。
「わたしが天を閉じ、雨が降らなくなるとき、あるいはわたしがいなごに大地を食い荒らすよう命じるとき、あるいはわたしの民に疫病を送り込むとき、もしわたしの名をもって呼ばれているわたしの民が、ひざまずいて祈り、わたしの顔を求め、悪の道を捨てて立ち帰るなら、わたしは天から耳を傾け、罪を赦し、彼らの大地をいやす。」(歴代志下7章13節、14節)