ごきげんいかがでしょうか。江古田教会の風間義信です。
聖書の中には、イエス・キリストのさりげないしぐさが紹介されています。でも私たちから見れば軽く読み飛ばしてしまいそうなものであっても、そこに深い意味が込められています。
ヨハネによる福音書の13章には、イエス様が弟子たちの足を洗った時、上着を脱いで手ぬぐいを取って腰にまとわれました。それは洗った弟子たちの足をぬぐうために用意した手ぬぐいを、すぐに使えるように腰に巻いたのでしょう。たしかにその辺りに置いていて、どこかになくなってしまっては困ります。でもこれは、そのように便利だからということだけではありませんでした。
この時イエス様は、奴隷が一般の人、自由人から区別されていることを一目でわかるように、彼らが身に着けていた手ぬぐいを身にまとっていたものです。その姿を見せながら、イエス様は弟子たちに「あなたがたも互いに足を洗い合わなければならない。」(ヨハネ13:14)と言われました。
イエス様がこのように身を低くされることによって、私たちを生かすために徹底的にへりくだってくださった方がここにおられることがわかります。身を低くされ、仕えてくださっている方がいらっしゃるからこそ、私たちもまたお互いに仕えあい、高めあうことが出来るのです。