いかがお過ごしでしょうか。東京教会の今井献です。
ヨハネ福音書1:35以下には、イエス様が弟子をつくる姿が描かれています。その中に、出会ってすぐにイエス様が新しい名前をつけるという場面がございます。
弟子となったアンデレが、兄弟であるシモンを連れて来たところ、イエス様はすぐに「ケファと呼ぶことにする」とおっしゃいました。ケファは岩という意味で、ギリシャ語でペトロです。この後、シモンはペトロ、岩と呼ばれるようになりました。後に12使徒のリーダーとなったシモン・ペテロです。
シモン・ペトロは、何事にも動じない岩のような立派な人物かというと、そうではありません。おっちょこちょいで、イエス様から厳しく叱られたり、イエスなんて男は知らないと三度もいってしまったこともありました。
ペトロは、失敗をするたびに、岩という名前どおりでない自分を恥じたのではないかと思います。周囲の人たちも「名前は岩なのに、全くなっちゃいないよなあ。ペトロさんは」と陰口を言っていたかもしれません。
しかし、イエス様はすべて承知の上で、本人の資質と正反対の「岩」という名前をお付けになったのではないでしょうか。岩、すなわち揺るぎのない人生の土台、教会の土台とは、イエス様ご自身にほかなりません。このイエス様がペトロを岩として用い、教会の指導者となさいました。
自分がどのように生きていったらよいかわからない方、どのように社会の中で用いられるのか分からないで悩んでおられる方は、イエス・キリストを救い主と信じ、イエス様に用いていただく者となってください。