お元気ですか。ラジオ牧師の山下正雄です。
あるとき、イエス・キリストはこんなことをおっしゃいました。
「二羽の雀が一アサリオンで売られているではないか。だが、その一羽さえ、あなたがたの父のお許しがなければ、地に落ちることはない。」
先日近所を散歩をしていましたら、一軒の民家の軒先に、たくさんの雀がとまっていました。チュンチュンとやかましいくらいの鳴き声です。あまりの鳴き声に、思わず見上げてしばらく眺めていました。もっとも、わたしが関心を持ったのは群れをなした雀であって、その一羽一羽ではありませんでした。しかも、関心を持ったのはほんの一時のことです。
ところが、イエス・キリストはおっしゃいます。天の父なる神は、一羽の雀にも目を注ぎ、たえず関心を持ってくださるのです。まして人間のことにはそれ以上の関心を注いでくださっているのです。
「だから、恐れるな」とイエス・キリストは続けます。神の愛と関心の注がれるところには、恐れも不安も締め出されるからです。わたしたちの上に注がれる神の愛を見失うとき、恐がらなくてもよいものを恐がり、怯えなくてもよいものに怯えてしまうのです。
きょうも一日、あなたの上に注がれる神の慈しみ深い眼差しを感じることができますように。
きょうのみ言葉・・・「二羽の雀が一アサリオンで売られているではないか。だが、その一羽さえ、あなたがたの父のお許しがなければ、地に落ちることはない。」マタイによる福音書 10章29節