ご機嫌いかがですか。東川口教会の櫻井です。
アメリカの子供マンガ「ピーナッツ」の主人公チャーリー・ブラウンは普段は生意気な女友達ルーシが落ち込んでいる姿を見て「人生にはときには悪いことも起こるさ」と励まします。ところがルーシはこの言葉を聞いてすぐにこう叫ぶのです。「私はいいことだけが欲しいのよ」。
私たちは人生に起こる出来事を良いことと悪いことと言う形ではっきりと区別ができると考えています。そしてなるべくなら悪いことが起こらないようにと願っているのです。
ところで有名な伝道者パウロはその生涯でたくさんの苦しみを受けました。しかし彼は生涯、神様を讃美し続け、神様に救われた喜びを失うことがありませんでした。このパウロの人生の秘訣は、彼が自分の人生に起こることを良いこと、悪いこと言った区別をしなかったこと。そしてすべてを神様の恵みであると信じたところにあったようです。ですから彼はどんな苦しみに出会っても、それを通して神様が自分にすばらしいことをしてくださると言う希望を失うことがなかったのです。
イエス・キリストは私たちの受けるべき呪いと刑罰をすべて十字架で引き受けてくださいました。ですから私たちもパウロと同じように自分の人生に恵み以外のことが起こることがないことを信じることができるのです。
聖書の言葉
「あなたがたには、キリストを信じることだけでなく、キリストのために苦しむことも、恵みとして与えられているのです。」フィリピの信徒への手紙1章29節