あさのことば 2005年6月15日(水)放送     あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

川杉安美(綱島教会牧師)

川杉安美(綱島教会牧師)

メッセージ: 「どうぞお話ください」


 ごきげんいかがですか。綱島教会の川杉安美です。

 昔、神様が預言者を通して語っておられらときの話です。まだ少年だったサムエルという預言者に、神様がご自分のお考えを伝えようとして「サムエルよ」と呼びかけました。けれどもサムエルはまだ少年で、それが神様からの呼びかけとは気づきませんでした。自分の仕えている主人が呼んだものと思って、主人のところに行って「ここにいます。」と答えます。当然、主人は「わたしは呼んでいない。」と答えます。しばらくするとまた、神様はサムエルに呼びかけます。やっぱりサムエルは、主人が呼んだものと思って、主人のところに行きます。今度も主人は、「わたしは呼んでいない。」と答えます。そんなことが三度繰り返されます。それで、主人は、これは神様がサムエルを呼んでいるのだと気付き、サムエルに教えます。今度呼びかけられたら、「主よ、お話しください。僕は聞いております」と答えなさい。四度目、神様がサムエルに呼びかけたとき、今度はサムエルは答えます。「どうぞお話しください。僕は聞いております。」。そこでようやく神様は、大切なことをサムエルに伝えたのです。

 神様に呼びかけられたら、聞きます、聞き従います、という心になって受け止めていくとき、神様の教えがよく分かってきます。神様は、聖書を通し、誰にでも呼びかけ、語りかけています。問題は、神様が呼びかけているのだと信じて、「どうぞお話しください。僕は聞いております。」という姿勢、心になって、受け止めていくかどうかということです。そういう姿勢になるのを、神様の方が待っているのかもしれません。

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