いかがお過ごしでしょうか。東京教会の今井献です。
マタイ福音書4章には、イエス・キリストが荒野で悪魔の誘惑をお受けになったという出来事が記されています。しかも、3度も誘惑に襲われ、3度とも誘惑を退けたと記されています。
わたしたちの先祖アダムがヘビからの1度の誘いで罪におちたことと比べると、3度の誘惑とは、生半可なものではなく、徹底的な誘惑であったことをあらわしています。そして、断固としてこれらの誘惑を退けたからこそ、神の前に生きる罪無きまことの人となられました。しかも、単なるナザレのイエスではなく、人類の代表として神の前に立ち、わたしたち罪人が神に至る道、真理、命となられました。
最初の誘惑は、お腹と背中がくっつくほど空腹になった時、石をパンに変えて食べたらどうか、というものでした。
この誘惑に対し、イエス様は、「人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る1つ1つの言葉で生きる」とおっしゃって誘惑を退けました。この言葉は、旧約聖書申命記8章3節のみ言葉です。神の口の言葉、すなわち聖書のみ言葉で罪への誘惑に打ち克ちました。
この後の2度の誘惑も、聖書のみ言葉で撃退しておられます。
聖書のみ言葉によって誘惑を退ける姿は、わたしたちが誘惑に勝つための模範です。誘惑に対し、わたしたちは無力であっても、神のみ言葉、すなわち神の口から出る1つ1つのみ言葉によって力を得て戦うことができます。
ぜひ聖書を読み、教会の礼拝に出席し、神のみ言葉を心に蓄えてください。