いかがお過ごしでしょうか。東京教会の今井献です。
マタイ福音書4章には、イエス・キリストが荒野で悪魔の誘惑をお受けになったという出来事が記されています。
悪魔とは何者かと思う方もおられるでしょう。悪魔とは誘惑する者です。聖書は「40日間、昼も夜も断食した後、空腹を覚えられた。すると誘惑する者が来て、イエスに言った。『神の子なら、これらの石がパンになるように命じたらどうだ。』」とその誘いを記しています。
この誘惑は、人としての苦しみを逃れるため、人であることをやめたらどうか、とさそう誘惑です。もしこの誘惑に負けたなら、十字架の苦難を生身の人として受けることなどできなくなり、イエス様は救い主としての資格を失ったはずです。
「人はパンだけで生きるものではない。
神の口から出る1つ1つの言葉で生きる」
こうお語りになって、イエス様は、誘惑に打ち克ち、救い主としての道を歩まれました。
誘惑とは、蜜のように甘い誘い、巧妙な罠です。ヘビが先祖アダムを罪に誘った時、まず、神の戒めを直接聞かなかったエバを誘って禁断の木の実を食べさせます。そして愛する妻エバがアダムに木の実を手渡すようにさせました。奥様に「ハイ!」と渡されて拒否することは、今も難しいことではないでしょうか。これまで散々自分を苦しめてきた者が弱い立場になって目の前にあらわれる、などの時、誘惑が心に起こります。
イエス・キリストを信じる信仰により、キリストに従い、誘惑に打ち克つ者になってください。