お元気ですか。横浜中央教会の立石章三です。
私の悪い癖は、締め切りが迫って来ると、他の仕事に手をつけてしまうことです。たとえば21日までに原稿を書き上げねばならないのに、まだできていない。それなのに、ついつい他の本を読み始めてしまう。要するに逃げ出しているのですね。一番最初にやらねばならない優先事項から逃避しているのです。
本屋さんで良く売れるビジネス書の中に、自己啓発の本があります。自分を作り変えるにはどうすれば良いかということを扱った本です。英会話をやりたい、資格も取りたい、けれども多くのサラリーマンは途中で挫折してしまう。だからこういう自己啓発の本が売れるわけです。仕事にも日常の生活にも、物事に優先順位をつけて、てきぱきこなしていけたらどんなにすばらしいでしょう。
さて聖書は、人間がしなければならない、最も優先順位が高いのは何であると教えているでしょうか。旧約聖書にこういう言葉があります。「あなたの若い日に、あなたの造り主を覚えよ」。そうです。人間にとって最も大事なことは、私を造ったお方がおられるという事実を確信することです。私が存在する理由は何か、人生の目的は何か。このことがしっかりわかるなら、世の中のたいていのことは、自分で優先順位を決めることができます。
人生の悲劇はどこから起こるか。それは本来は2位、3位、4位であったものが、1位だと私たちを錯覚させることから起こります。入試、就職、結婚、会社、金、地位、学歴などはけっして人生の1位を占めるものではありません。もしあなたがこれらに振り回されているなら、神様に出会うことを1位にしてください。そうすれば、あなたはこれらを正しい順位に並べ変えることができるのです。