ご機嫌いかがですか。東川口教会の櫻井です。
私がまだ牧師になりたてのころ、教会に来られている一人の婦人から「自分の主人が末期がんになりました」という報告を受けました。このご主人は幸いにこの後、病床でイエス様を信じて、洗礼を受けられました。やがてこの方が危篤になれたとき、今度はその婦人が「葬儀の準備をお願いします」という相談をしに来られたのです。結局、私たちは葬儀屋さんと打ち合わせをすることになりました。そのとき「この写真を葬儀に使ってください」とその婦人が写真を差し出すと葬儀屋さんは「いいんですか。まだご主人は生きておられるんですよね…」と驚かれていました。
「本人が生きているうちに葬儀のことなんて縁起が悪い…」。普通の方はそう思われるかもしれません。ところが聖書は人間の死を決して悪いこととは言っていないのです。聖書はむしろ人間の死を幸いだと教えています。なぜなら、私たちは死のときにイエス・キリストが十字架で勝ち取ってくださった祝福を受けることができるからです。この世は死を忌み嫌うべきもの、悪いものと考えます。しかしイエス・キリストはその死の意味さえも私たちのために変えてくださっているのです。
聖書の言葉
「また、わたしは天からこう告げる声を聞いた。「書き記せ。『今から後、主に結ばれて死ぬ人は幸いである』と。」"霊"も言う。「然り。彼らは労苦を解かれて、安らぎを得る。その行いが報われるからである。」」。ヨハネの黙示録14章13節