川杉安美（綱島教会牧師）

メッセージ： 「神様は愛？」

　ごきげんいかがですか。綱島教会の川杉安美です。

　牧師をしていると、ときどき質問されることがあります。神様がいるのに、どうしてこんな不幸が起こるのでしょう、どうしてこんな悲しいことになるのでしょう、聖書では神様は愛だと教えているのに。そう質問されて、聖書の教えから上手に説明できて、納得していただける場合もあります。しかし、私自身も答えられなくて、口を閉ざさざるを得ない時もあります。

　そういうとき思い出すのが、この聖書の言葉です。「人の知識をはるかに越えるこの愛」。これは新約聖書エフェソの信徒への手紙３章１9節にある言葉です。イエス様の愛について説明しているところです。「人の知識をはるかに越えるこの愛」、つまり人間が経験したり、考えたり、想像したり、そういうことではとうてい理解できない、それほどすごい愛がイエス様の愛だというわけです。

　たとえば、子供が親におねだりするとき、親は子供に害があると思えば、それは与えません。子供はそれが理解できないので、何か意地悪されているように思って、だだをこねます。けれども、親は本当にその子のことを思い、その子のためを思って、与えないわけです。そのときには親は辛いかもしれませんが、あえて子供のためを思って控えるわけです。

　私たちは、神様の愛を信じたいと思います。そして神様が、人間の知識をはるかに越える愛でもって、色々とやってくださっているということを信じたいと思います。それを少しずつでも悟らせていただきたいと思います。やっぱり神さまは愛だと。