お元気ですか。ラジオ牧師の山下正雄です。さあ、きょうも聖書の言葉に耳を傾けましょう。
あるとき、イエス・キリストはこんなことをおっしゃいました。
「だれかがあなたの右の頬を打つなら、左の頬をも向けなさい。」
もし、今、このキリストの言葉を国の政治を委ねられている人々が聞いたならば、「政治家としてこの言葉を実践することは難しい」と答えるでしょう。それどころか、「右の頬を打たれることが分かっていれば、相手の左の頬を先に打ちなさい」と教えるかもしれません。
しかし、イエス・キリストは政治家としてではなく、救い主として、人間の生き方を諭していらっしゃるのです。
人間の憎しみ合う気持ちは増大しがちなものです。「目には目、歯には歯」といわれても、その程度の報復では憎しむき持ちが収まらないものです。頬を打たれたくらいでも、命を奪い取るほどの怒りにかられてしまうこともあります。そんな人間だからこそ、イエス・キリストはおっしゃったのです。
きょうのみ言葉・・・「だれかがあなたの右の頬を打つなら、左の頬をも向けなさい。」マタイによる福音書5章39節