皆さん今日は、お元気にお過ごしですか。東洋宣教教会の小堀昇です。今日もご一緒に神様を見上げて歩んでまいりましょう。
有名な彫刻家のロダンという人がいます。彼は、1880年にパリの装飾美術館の扉のために、「地獄の門」の発注を受けます。しかし、この作品は後の40年にも渡る努力にもかかわらず、結局未完成に終わってしまいました。この作品のモチーフは、ミケランジェロによる、システィナ礼拝堂の大壁画、「最後の審判」と同じで、神の最後の審判の厳粛さと恐ろしさが描かれています。そこには、苦悶の叫びを上げる人の悲惨な姿が、写実的に描かれています。
ところで、ロダンの作品で有名な、「考える人」はどのような経緯で作られたのでしょうか。この作品は、「地獄の門」の上に置かれている彫刻というモチーフで作られているのです。「考える人」は、「あれは何処にあったかな?」とか、「明日は何をしよう」、「何を食べよう」と、考えているのではありません。彼は、最後その審判の恐ろしさについて、深く考えているのです。
「また、人間にはただ一度死ぬことと、その後に裁きを受けることが定まっている」(ヘブル9:27)。と聖書は言っています。
多くの人は、死後の裁きなど考えないで、刹那的に今の事だけを考えて生きています。
しかし、「はっきり言っておく。わたしの言葉を聞いて、わたしをお遣わしになった方を信じる者は、永遠の命を得、また、裁かれることなく、死から命へと移っている」(ヨハネ5:24)と、聖書が言っているように、実は、終わりのときについて、しっかりと考える人、人生のゴールが分かっている人こそ、今を充実して生きていく事が出来るのであります。あなたは、人生のゴールについて考えた事があるでしょうか。それではまた御機嫌よう。