おはようございます。ラジオ牧師の山下正雄です。
今朝は旧約聖書詩編の第11編の言葉です。
「世の秩序が覆っているのに 主に従う人に何ができようか」
この言葉は、聖書の神をよりどころとしているこの詩編の作者に投げかけられた言葉です。神を信じて生きる者の心をくじく言葉です。いえ、そればかりではなく、正義や公平を信じて生きるすべての人に突きつけられた挑戦状です。
世の中の秩序が乱れ、正義や公平もない世界で、いったい何を頑張って生きると言うのでしょう。この世の流れに身を任せて生きるか、はたまた、鳥のように山の奥深くに逃れていくか、それしかないのでしょうか。確かに、神を信じる者が一人頑張っても、何も変わらないかもしれません。しかし、それでも、この詩編の作者は神を信頼し続けます。今与えられている場所にとどまって生きようとします。なぜなら、聖書の神が今もなお生きておられ、一人一人のことをよく調べておられると確信しているからです。
たとえ世の秩序が覆っているとしても、変わらないお方がいらっしゃいます。