キリストへの時間 2004年11月28日放送    キリストへの時間宛のメールはこちらのフォームから送信ください

泥谷 ちひろ(山田教会牧師夫人)

泥谷ちひろ(山田教会牧師夫人)

メッセージ: 成長する

 おはようございます。

 成長するということばを聞いた時、普通なら、草木が成長するとか、子どもが大人に成長するという何か小さいものが大きく育っていくことを想像します。なるほど、大きく育つことも成長すると言いますが、成熟するという意味もありますね。

 ある人は信仰を持つようになってからも、不平不満が多かったり、何かあるとすぐに弱くなって信仰もつぶれそうになってしまうという事があります。私自身最初の頃は強くならなければと思いつつ、信仰がつぶれてしまいそうなことがありました。どんなに祈っても、頑張ろうとしても事態が悪くな る一方であった時期がありました。その頃のことを思い出すと心が苦しくなりますが、同じような苦しみに会った人があればその人を励ましてあげる事が出来るだろうと、心の中にしまってあります。「すべて重荷を負っている人は私のもとに来なさい。あなたを休ませてあげよう。」(マタイ11:28)と言われるイエスさまのみことばを信じて心配事や悩み事をイエスさまに委ねることが出来るようになった時、何時の間にか少しずつ肩の荷が軽くなって行ったように思います。

 振り返って見ると成長させて下さったのはイエスさまだなと思います。その成長の過程にはいろいろな事がありました。その基となったのは聖書のみことばです。エフェソ人への手紙2:20に「あなたがたは使徒や預言者という土台の上に建てられており、そのかなめ石はキリスト・イエス御自身であり、キリストにおいて、この建物全体は組み合わされて成長し、主にある聖なる神殿となる。」とあり、イエス・キリストがその要石、基であることを示しています。そして又、コロサイの信徒への手紙2:19では、「頭であるキリストの働きにより、体全体は関節と関節、筋と筋によって支えられ、結び合わされ、神によって育てられ成長して行くのです。」とあります。このことはいろいろな領域であてはめることが出来るでしょう。−一個人にも、あるグループにも、社会でも。

 私たちは大人になって子どもの成長を見守るということがありますが、私たちは子どもを育てながら、反抗期や成長期やいろいろな生活の経験を通して、私たち自身が学び共に成長して行くのです。結婚生活を通して、義父母や義兄弟姉妹を通しても、 また、年老いて子供たちが結婚し、嫁−姑の関係を通しても、よい関係を持つよう努力してお互いに成長しなければならないでしょう。又、孫が可愛い時期もありますが、あっというまに大きくなります。あまり親しい関係を持てなくても、そこから学び取る何かで、イエスさまは常に共にあり、導いて、私たちを成長させて下さるのです。エフェソの信徒への手紙4章全体また読んで下さい。3節では「平和のきずなで結ばれて、霊による一致を保つように努めなさい。」又、15節では「愛に根ざして真理を語り、あらゆる面で、頭であるキリストに向って成長していきます。」とあります。あらゆる点において私たちは成長します。命のある限り成長し続けるのです。成長させて下さるのは神さまです。円熟した信仰、それは私たちのまわりのすべての人々に愛の香りを放つのです。 

 皆さまの上に主の恵みがありますように。

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