おはようございます。清和女子高校の山脇です。今日は清和女子中・高等学校のことについて、少しお話しをさせて頂きたいと思います。
清和女子中・高等学校に1901年に、ダウド先生が23才の若さでアメリカから高知にいらっしゃって、2人の少女を引き取り聖書や英語、手芸などの教育を始められたのが学園の始まりです。100周年を終え、さらに200年、300年という歴史が築かれるように学園の学びが続けられていますが、その間多くの事がらが変化してきました。
学校も何回か移転し、現在の南国市明見に来て、もう18年を数えました。その間変わることなく、ずっと続けられて来たのが、朝の礼拝です。遠足の日も体育大会の日も、毎日続けられた礼拝。何があってもまず祈りから、これこそ、創立者ダウド先生の信仰が受け継がれている一つの事がらかと思います。ダウド先生の生き方を最もよく表している箇所として、後のバックランド校長先生が選ばれたのがテモテへの手紙6:12「信仰の戦いを立派に戦い抜き、永遠の命を手に入れなさい。命を得るために、あなたは神から召され、多くの証人の前で立派に信仰を表明したのです。」ダウド先生は24時間生徒と寝食を共になさり、まず、祈りに始まり祈りに終わった一日であったと聞いています。ダウド先生が信仰の戦いを立派に戦い抜き、永遠の生命を得るために歩まれた、その歩みは100年を過ぎた今もダウド先生の働きを忘れることなく続けられています。
そして、ダウド先生のように歩みたいという願いをこめて、新たな活動としてダウド資金を募りましょう、という事になりました。お便りを卒業生に送りましたところ、90才という一人の卒業生からお便りを頂きました。「私は今90才になります。家の中では何とか動くことができますが、外出は、殆どタクシーを使うようになりました。現在京都に居りますが、清和で学んだことを忘れることはありません。特に夜の自習の時間には、ダウド先生のお部屋に一人づつお邪魔して、英語の訳など、それはそれは、丁寧に教えて頂いたことは、昨日のように思い出します。ダウド先生と共に青春の時を過ごしたことは、私の生涯を決定することでした。」というお便りです。その方とお電話で少しお話しをする機会がありましたが、とてもお元気で、90才というお年を感じませんでした。その張りのあるお声に驚いてしまいました。若い日に培われた物は、長い歴史と共に磨かれ光り輝くのでしょうか。
ダウド先生という一人の女性が神様に対する信仰を守り、神様の御用のために働くその信仰は、次へ次へとバトンタッチされるものであることを覚え、いつの時も神様に愛され、導かれた、その学園で働くことを許されている現在を、感謝して歩みたいと思います。多くの卒業生もきっと、朝のチャペルの時間を通して、祈りを学び、神様に愛されて日々を送っておられることと思います。
最後に私たちの学園では、ダウド先生を記念してダウド・アンサンブルというクラブを創部いたしました。清和女子高校のダウドアンサンブルの皆さんの讃美歌の演奏を、お聞き下さい。