ごきげんいかがですか。東川口教会の櫻井です。
あなたは旅行に出かけようとするとき何をまずなされるでしょうか。ほとんどの場合、まず旅の目的地を決めるはずです。そしてその目的地についての様々な情報を事前に手に入れて、準備を整えた上で出発するはずです。
聖書に登場するアブラハムという人物は、神様の「出発しなさい」と言う言葉に従って生まれ故郷を捨てて旅に出ました。ところがこのときアブラハムはその旅の目的地がまだ、どこであるかを神様から知らされていなかったと言うのです。つまり彼は目的地を知らないまま、無謀な旅に出発したわけです。ところが聖書はその一方で彼が実は最も信頼すべき旅の情報を持っていたことを伝えています。それは神様がアブラハムに与えてくださった約束です。この神様の約束には、すべてに勝る情報が含まれており、さらにはアブラハムの人生に最もふさわしい計画が盛り込まれていたのです。ですからアブラハムはほかの情報を必要としなかったのです。
私たちは人生の旅路の中で、目の前の様々な情報に振り回され、かえって混乱させられてしまうことがないでしょうか。しかしそのような私たちでも、もしアブラハムと同じように神様の約束を信じるなら、正しい情報を手にいれ、人生の目的地に無事に到達することができるのです。
聖書の言葉
「信仰によって、アブラハムは、自分が財産として受け継ぐことになる土地に出て行くように召し出されると、これに服従し、行き先も知らずに出発したのです。」ヘブライ人への手紙11 章8節