長石　肇（新所沢教会牧師）

メッセージ： 「目を覚ましていなさい」

　いかがお過ごしですか。新所沢教会の長石です。

　イエス様はご自分が再びこの世に来るまで、「目を覚ましていなさい」と言われました。これは眠らないでいなさい、という意味ではありません。むしろしっかり寝て、自分の務めを果たすように言われているのです。

　マルコ福音書13章にはこうあります。「それは、ちょうど、家を後に旅に出る人が、僕たちに仕事を割り当てて責任を持たせ、門番には目を覚ましているようにと、言いつけておくようなものだ。だから、目を覚ましていなさい。」留守の間、門番が目を覚まして夜通し番をするのは当然です。でもその間、主人の家にいる他の僕たちは、しっかりと眠るからこそ自分の仕事を全うすることができます。

　信仰生活もそれと同じです。神の教会では、各自が神の僕として自分の責任を自覚し、与えられた賜物を用いて奉仕に励むのです。「目を覚ましていなさい」とは、「食べるにも飲むにも、何をするにも神の栄光を表すためにしなさい」という教えと同じで、心の目を開いて、真の主権者なる神を見上げて生きることです。どんなに信仰が深くても、肉体と精神のバランスが崩れると大変です。「目を覚ましていなさい」とは、「信仰の目を覚ましていなさい」という意味です。ゆっくりと休むことも、神に対する私たちの大切な務めなのです。