いかがお過ごしですか。新所沢教会の長石です。
『岸辺の二人』という短編のアニメーション映画をご存知でしょうか。父と娘の別れと再会を描いた作品で、各国で多くの賞を受賞し絶賛されました。僅か8分間の短い物語ですが、私自身何度も感動の涙を流しました。
物語は、ある朝ボートに乗って出かける父親を、少女が岸辺で見送る場面から始まります。夕暮れまで、少女は父の帰りを岸辺に立って待ち続けます。しかしその日、父は帰って来ませんでした。季節は巡り、やがて少女は成長し、大人になり、恋人ができ、家庭を築き、そして老いていきます。その人生の節々において、彼女はひとり岸辺に立ち、父を待ち続けたのです。そしてとうとう…、最期に感動的な再会が実現します。
私たちもこの世にある限り、愛する人との別れは避けられません。イエス様は弟子たちに言われました。「わたしの父の家には住む所がたくさんある。行ってあなたがたのために場所を用意したら、戻って来て、あなたがたをわたしのもとに迎える。」あなたも辛い別れの経験があるでしょう。でもイエス様を信じるなら、最後には天国での再会が実現します。地上の悲しみは、そこで完全に癒されます。天国で愛する者と必ず再会できるという確信は、私たちに今日を生きる力をもたらします。