あさのことば 2004年11月17日放送     あさのことば宛のメールはこちらのフォームから送信ください

今井 献(東京教会牧師)

今井 献(東京教会牧師)

メッセージ: イエスの右と左


いかがお過ごしでしょうか。東京教会の今井献です。 マルコによる福音書の15章21節以下に、イエス・キリストが十字架につけられる場面が描かれています。 「イエスと一緒に、二人の強盗を、一人は右にもう一人は左に、十字架につけた」と記されています。十字架刑に値する極悪人の一味としてイエス様は十字架につけられました。 正しい人が罪人の一人として十字架に吊るされることは、人の常識では考えられないかもしれません。

兄弟でイエス様の弟子になったヤコブとヨハネは、いよいよイエス様がエルサレムに行って救いの出来事を始めるに違いないと感じた時、こう願いました。栄光をお受けになる時、わたしたちの一人は右に、もう一人を左に座らせてください。このことは、マルコ福音書の10章35節以下に書かれています。イエス様が始める救いの出来事は、人もうらやむような輝やかしいことに違いないと思っていたのです。

けれども、その時になってみたら、イエス様の右と左には、恐ろしい強盗がいたのです。しかもはりつけにされて。もちろん、ヤコブとヨハネはイエス様を捨て、逃げ出していました。

イエス様は、正しい人でありながら、罪人の一人となって十字架にかかってくださった。自ら進んで十字架という神の呪いを受けてくださった。それは、わたしたち罪人の身代わりであった。これにより、わたしたちの罪は赦され、神様に罪を帳消しにしていただいた。 これが、キリスト教の救いであり福音です。弟子たちでさえ全く予想もできなかった神の救いです。この驚くべき救いを信じてください。

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