いかがお過ごしでしょうか。東京教会の今井献です。
マルコによる福音書の15章21節以下に、イエス・キリストが十字架に掛けられる場面が描かれています。
十字架につけられる直前、麻酔が入ったぶどう酒がイエス様に差し出されました。十字架による処刑は、生きたまま人を釘で木に打ちつけ、死ぬまで吊るしておくという、最も残酷な処刑方法です。それで、少しでも痛みを和らげてあげようという考えから、麻酔の入ったぶどう酒を飲ませてもらえたのでした。
しかし、イエス様をこのぶどう酒を拒否なさいました。
なぜでしょうか。
イエス様は、十字架につけられる前、弟子たちに、目を覚ましていなさいと何度も命じました。精神を緩めていたのでは救いを見逃してしまう、取り逃がしてしまうことを教えたかったのです。
十字架の苦しみにおいて、イエス様は、弟子たちに教えたとおり、麻酔で意識と神経を麻痺させ、鈍らせてしまうことを拒否なさったのです。正気のまま十字架の苦しみと痛みを受ける道を取りました。
なぜなら、十字架の死は、ご自分のための苦しみと死ではないからです。全人類の罪の身代わりとして、神の裁きとのろいを受けるためです。罪人に対する神の怒りを割り引いたり、ごまかすことはできませんでした。
それゆえ、精神を研ぎ澄まし、神の呪いを自ら受けてくださったのです。
罪人の救い主は、このイエスさましかおられません。教会の礼拝に出席し、まことの救い主を信じてください。