いかがお過ごしでしょうか。川越教会の木村香です。
イエス様は思いがけないことを言われます。
あなた方が彼らに食べ物を与えなさい。
彼らというのはイエス様のお話を聞いていた五千人以上の人のことです。
弟子は考えます。冗談じゃない、これだけの人に食べさせると100万円からのお金が要る。とても無理ですよ、イエス様。でもイエス様はお金があるからできる、ないからどうしようもない、というようなことを言われたのではないのです。私に信頼しなさい、そうすればできるということです。
こんなに多くの人々にイエス様は魂の食べ物、御言葉だけでなく、身体を支える食べ物をも下さるのです、たった5個のパン、2匹の干した魚で。 本当に不思議なことです。あり得ないと思えることです。しかしイエス様が、天地創造の神であられるなら、このときその御力をふるわれたとしても少しも不思議ではありません。奇跡は、イエス様が神であられることを教える、言葉ではなく見える形で教える実物教育、啓示なのです。
キリスト教というのは信仰、魂の糧は神様が下さるが、食べ物、身体の糧は自分で勝手に手に入れなさいと教えているのでしょうか。そうではありません。神様が、その二つとも与えて下さいます。神様はすべてを造り、すべてを支え、すべてを与えて下さるお方です。
マタイの福音書には、こう記されています。「そういうわけだから、何を食べるか、何を飲むか、何を着るか、などと言って心配するのはやめなさい」。