お元気ですか。横浜市青葉区にあります青葉台キリスト教会の牧師、臼井弘です。
新約聖書の中にありますルカによる福音書と使徒言行録は、使徒パウロと共に伝道のために働いた医者のルカが書きました。二つの書は当時ローマ帝国の位の高い役人だったと思われますテオフィロという人に贈られました。
福音書の1章3節にはこう記されています。
「そこで、敬愛するテオフィロさま、わたしもすべての事を初めから詳しく調べていますので、順序正しく書いてあなたに献呈するのがよいと思いました。」
ところで、使徒言行録の書き出しの所を見ますと、尊称はなくなって「テオフィロさま」とだけになっています。この違いはどうして生じたかと言いますと、福音書を読んだテオフィロがクリスチャンになったので、第2巻目の使徒言行録を献呈する時には、より親しい関係になっていたからなのです。
テオフィロという名は、「神に愛されている者」という意味です。彼には福音書の1巻が贈られましたが、今日の私たちには、66巻から成る聖書全部が贈られています。
奴隷解放を実現させたアブラハム・リンカーンは「わたしは、聖書をこれまでに神が人類に与えた最上の賜物と信じる。世界の救主から人から発する一切のよきものは、この書を通して私達に伝えられる」と言いました。
あなたが聖書を読むならば、「私もテオフィロ、神に愛されている者だ」と判るでしょう。