ご機嫌いかがですか。新浦安教会の牧師、足立です。今日は、「ビック・フィッシュ」という映画のお話です。
映画「ビック・フィッシュ」は、父親と息子との絆の回復の物語です。父親は、彼の人生を面白く語ることが好きでした。人々は父親が語る彼の人生物語を喜びました。しかし、息子は父親の人生物語を拒むようになりました。御伽噺と思ったからです。息子は、父にいいました。「悪人でも善人でも良いから、本当のお父さんを話してみてよ」と。
しかし、父親が死を迎えた時に、息子は父親の物語が愛の真実の物語であることを見いだすのです。
魔女の物語、大男の物語、川で大きな魚を釣った物語、息子の誕生の物語、妻への愛を伝えるために一夜のうちに水仙畑を作った物語。
父親は息子にただ彼の人生を物語ったのではありません。その物語には、真実の欠片(かけら)があり、父親の妻への愛、息子への愛、そして、父親が人生において出会った人々への愛がありました。だから父親が語る人生の物語は、聞く人々を幸せにしたことに、息子は気づくのです。
私たちの教会にも、沢山の神とキリストの物語があります。昔の預言者ヨエルは、こう言っています。「老人たちは夢を見、若者たちは幻を見る」と。その夢と幻が、聖書を通して私たちに物語られます。それは、神さまの愛の物語です。この物語が私たちの人生を豊かに幸せにしています。息子は、父親の物語を彼の息子に物語り、映画は終わりです。私たちも息子達に、町の若者に教会の物語をしようではありませんか。神さまとの絆を回復するために。